
ブラックトライアングルとは、歯と歯の間のすきまと歯肉に囲まれた部分に出来る「ブラック(黒い)」「トライアングル(三角形)」のことです。
「ブラック(黒い)」の部分は口腔内の暗く(ダーク)見える影の部分(歯間鼓形空隙といいます)のため、「ブラックトライアングル」のことを「ダークトライアングル」と呼ぶこともあります。
人間の奥歯の歯形は比較的四角形に近いため「ブラックトライアングル」は起こりにくいですが(仮におこったとしても、奥歯ですので本人も含めて誰も気づかないですね)、前歯の場合は歯の形が∇のように下の方が狭くなっているため、「ブラックトライアングル」の現象が起こりやすく、しかも、目立ちやすいという特徴があります。
「ブラックトライアングル」の底辺を形成する歯間乳頭(歯と歯の間の歯肉)は歯槽骨という骨の上にあります。加齢とともに歯を支える歯槽骨や歯肉(歯周組織)の細胞の活性が下がり、歯槽骨の高さは低くなっていきます。そのため、加齢とともに歯間乳頭が退縮して(下がって)しまい「ブラックトライアングル」が形成されてしまいます。この現象は個人差がありますが、30代頃から現れ始め、40代以上になると目立ってくるようになります。
歯肉炎や歯周病等によって歯槽膿漏の状態まで進行すると、歯槽骨が次第に破壊されてしまい、骨の高さが低くなってしまうことで、その上にある歯茎の位置が下がってしまい「ブラックトライアングル」が形成されてしまいます。また、歯周病が治療で良くなって、歯ぐきが引き締まることで起こる場合もあります。
毎日の歯ブラシの際に、硬い歯ブラシを使ったり、力をいれすぎたりすると、歯ブラシで歯茎を傷つけてしまいます。そうすると、歯茎が削れて薄くなってしまって、歯槽骨が溶けてしまい歯間乳頭が下がってしまい「ブラックトライアングル」が形成されてしまいます。
次のような方は、そうでない方と比較して「ブラックトライアングル」になりやすいです。
オトガイ筋などが強すぎる場合など、過度の咬合力(噛み合わせの力)により、歯・歯茎・歯槽骨・顎関節といった部分に損傷がおきる「咬合性外傷」によって歯間乳頭が退縮してしまい「ブラックトライアングル」が形成されてしまいます。
基本的に、歯列矯正治療で「ブラックトライアングル」が出来てしまうこと自体は、ある程度避けられないものです。
※歯茎に優しい「ローフォース・ローフリクションテクニック」による矯正装置(当院では デーモン3・デーモンクリア・STbリンガル・クリアスナップ による歯列矯正治療が可能です)を使用することにより、必要以上に歯茎が低下することを防ぐことが可能ですので、「ブラックトライアングル」の起こる可能性・程度を抑えることが可能です。
※歯列矯正治療による「ブラックトライアングル」の形成は中高年ほど起こりやすいですが、20台後半といった若年層であっても日頃の歯磨き習慣などによって歯周病があるケースでは、同様に「ブラックトライアングル」になりやすい場合もあります。
基本的に「ブラックトライアングル」は病気ではありませんので、放っておいても大きな問題を引き起こすわけではありません治療は保険適用されず、全額自費負担となります)が、以下のような問題から、最近では多くの方が「ブラックトライアングル」の治療を行い、お口元がよりイキイキと健康的に、そして、お顔の印象も若々しく変わっています。
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